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TAP 99が語る真夏のちょっと怖い話〜SpookySummerStories〜


記事表紙

古来から楽しみながら暑い夏を乗り切るエンターテイメントとして親しまれてきた「怖い話」を聞くこと。人はすべらない話だけでなく、結構怖い話のひとつやふたつ持っていたりします。そんな選りすぐりの怖い話、ゾッとする話をTAP 99編集部で集めてみました。ほんとに、ちょっと怖かったり、アホかとなったり、違う意味で怖かったり、暑い日々を乗り切るちょっとしたきっかけにお楽しみください。


 

「京都の山奥で聞こえる妙な声」

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これは学生時代に先輩に聞いた話なんですが、その方が住んでいたマンションで、夜中寝ている時にホゥッホゥッていう人とも動物ともとれない妙な声が聞こえたらしいんです。


こんな夜中になんなのかわからないながらも、どうにもそれはベランダの方から聞こえてきているように思えた先輩がそっと目を開けて、カーテンのかかった窓の方をゆっくり向いたそうです。


そうすると薄っぺらいカーテンの向こうに、街灯に照らされた黒い影が見えた。人のような頭部に長く伸びた手のようなものがホゥッホゥッと低い声を出しながら揺れている・・・。


部屋は4階、人であるはずがない。先輩はその化け物のような影と声に、恐怖に怯えて固まってしまったそうなのですが、このまま見なかったことにして眠ることももはやできない。先輩は息を呑んで覚悟を決め、思い切ってカーテンを開けベランダを見たそうなんです。そしてそこにはベランダの壁に座っている、大きなニホンザルがいたそうです・・・・。


何せね、京都の山の方にある大学なもので。いるんですよね。


 

弊社で起こった不思議体験

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弊社には階段下に倉庫がある。備品が溢れかえってきたので、倉庫に片付けようと2分ほど入って整理していると頭がクラクラして気持ち悪くなってきた。


一旦倉庫から出て、回復も試みる。


他スタッフに「倉庫入ると具合悪くならない?」と聞いても「?」「とくに。」と、なんともない返事が返ってくる。変な人にならないよう“大丈夫。気のせい。”と自分に言い聞かせる。


他スタッフが倉庫内を整理してくれ、スペースが空いたので気を取り直し、溢れた書類を倉庫へと移動させていく。約3分程度の作業だったが、出てくる時にはとてつもない吐き気に襲われ、目眩まで強くなっていた。歩いて血流をよくしたら戻るかと、ゴミ捨てついでに階段を上り下りするも戻らない体調。


ここで別のスタッフが「顔真っ白で血の気ないよ?大丈夫?」と気づいてくれたので「お願いします・・・」と藁にも縋る思いで、あるお願いをした。最近この方と謎の頭痛に襲われたら塩振って背中を叩くというのを実践しているのだ。


すると、なんということでしょう!


この世の終わりみたいな気持ち悪さが一瞬で消え失せ、喜んでお礼を言いつつ振り返ると、「一瞬で顔が赤くなったね!」と教えてくれた。“あなたがいてくれて本当に良かった〜!”と感謝が止まらない。ちなみにその方も私も霊感はなく、塩もただの食卓塩で治った。


皆様も気圧の関係ない体調不良に悩まされた時には、塩と背中叩きはオススメ。


その後、倉庫に3人ほど入ってみた所、3人中2人が違和感や気持ち悪さを感じ、互いに塩たたきするとスッキリするという実験も行われたので、なにかあるのかもしれない。この現象は「早く帰ってノー残ホワイト企業でいなさい」っていう、優しさだと思うことにしています。


 

夜中のなぁぜなぁぜ?

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以前、夜中のジョギングにハマっていた時期がありました。


途中、便意を催した為、小さな公園の公衆トイレに入ったのですが、照明が切れて真っ暗に。周りに人気もなく「まぁいいか」と思い、用を足すと







私と一緒に出てきた知らないおじさん。





いつから居たの。


なんで女性用の下着を着てるの。


その日以来、夜中のジョギングを卒業しました。


 

面倒なことに関わるな

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私が20代の頃、親不孝通りの雑居ビルに小さなクラブハウスがあった。オーナーと仲が良かったため、イベントがある度にそのクラブへ通っていた。


ある日トイレに行き、個室のドアを開けると泥酔した外国人女性が便器にもたれかかって眠っていた。照明は暗かったものの、女性の頭から流れている血が薄暗い光の中で一際目立って見えた。


オーナーには普段から「(治安が悪いので)親不孝通りでは面倒なことに関わるな」と言われてはいたものの、私も酔っていたために冷静な判断を欠いていたのだろう。個人的には善意で彼女を助けようとしたが、それが誤った決断だった。


その女性から平手打ちされ、急に首を締め上げられた。彼女は何か叫んでいた(と思う)が何語で何を言っているかわからない。頭が真っ白になり苦しくて声も出せず、このままでは意識が落ちる、と思った寸前に居合わせた別のお客さんがスタッフを呼んでくれたようで事なきを得た。


しばらくして泥酔した彼女は救急車で搬送されていったと聞かされた。


就職後の忙しい日々の中で、自然と親不孝通りに行くことはなくなったが、あの日の出来事を思い出すと今でも身の毛がよだつ。


 

社員旅行の部屋で

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社員旅行で北海道に行った時のこと。その日は3人部屋の宿で、2個しかないベットを取られたので、和室の隅で布団を敷きうつ伏せに寝ていたそう。夜中3〜4時付近。ふと目が覚めると首の上がとても重く、体も動かせない。霊感はない人だが直感的に「金縛りだ!」と思ったそう。そしてふっと顔だけ上を向くように見上げてみると……。


とても笑顔のガジロウさんがいたそうだ。寝起きも相まって「なぁ〜んだ。ガジロウさんってこんなに笑顔で笑うんだ!」と安心して即眠りについたのだという。


だが、ガジロウさんは別部屋だったし、夜中ふざけるような人ではない。部屋もオートロックで、見上げた先は壁だったため、人が視界に映り込めるはずがないのだ。当然ガジロウさん自身もその日は彼の部屋に行っていなかったという。


おそらくガジロウさんそっくりのご先祖様かどなたかが守ってくれたのかもしれない。


 

清川のロータリー

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福岡市中央区は清川というところにロータリーがありましてね。


どう考えても不自然なんですよ。ロータリーである必要性はないのに突如現れるロータリー。あれは20年ほど前でした。例の如く泥酔し千鳥足でロータリー付近を夜中歩いていたんです。


午前3時頃だったので当然人っ子一人いない。


8月のなま温かい風が頬を撫でる。


すると、掠れたような声で


「たすけて」


・・・?


通りのスナックでカラオケでもやってるのかな?と気にせず歩いていると、


また「たすけて」。


飲みすぎたかな。と、冷静になるも飲食店はおろかスナックも閉店している時間。怖くなり早足になる。酔いはとうに冷めている。急いで家路に着き現実感から余計に怖くなり何も考えず友達に電話。聞くとその通りは昭和初期まで赤線として有名な場所で、ロータリーは井戸があった場所らしい。


当時、遊女の大半は身売りされてきた方が大半で、苦悩と絶望から井戸に身投げする人があとを立たず、ロータリーを無くす工事を何回も試みてきたが、その度に事故で死者が出るため、現在も残っているとのこと。それ以降、どれだけ泥酔しても夜中にその通りを歩くことは無くなりました。


 

真夜中にいなくなる彼女

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10年ほど前に彼氏と同棲していた頃、夜中にふと起きた彼が、隣で寝ていたはずの私がいなくなってることに気づきました。


とても慌てて部屋中のドアを開けて探していたところ、真っ暗なお風呂場から人の気配が・・・。


そこにいたのは電気もつけずにお風呂場の浴槽に座る私。


当時、私は夢遊病でよく夜中に部屋を歩き回ることがあり、夜な夜な彼をぞっとさせてしまっていました。(無意識)


今考えると本当に申し訳ないです。


 

突然アレがでるマンション

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中学時代に住んでいたマンションの話なんですけど、出るんですよ。










シャワーが。


勝手に。


それはもう勢いよく。


頭をシャンプーで洗ってるとき、横の脱衣洗面で手を洗っているとき、リビングでくつろいでるとき、日常のいろんなシーンで突然、




ジャーーーーーー!


って。


急に勢いよく出たシャワーを恐る恐る毎回止めに行っていたんですが、ひねって止めていたんですよね。ひねる蛇口の故障で、強めの水圧が勝手に一瞬で出てくることってあるんですかね。


当時、親は故障と言ってたけど、今考えてもおかしいな、と。


 

いかがでしたでしょうか?しょうもない話から、本当にちゃんと怖い話まで盛りだくさんでした。すこしでもヒンヤリと涼しい気持ちになってもらえると嬉しいです。TAP 99ではもう少しだけ夏の企画がございますので、こちらもお楽しみにー。でわ。

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