こんにちは。全ジャスコがイオンに変わってからだいぶ経ちますが、今後もジャスコと言い続けたいヤマグチヒロシです。
佐世保市の中心地である四ヶ町商店街にあった元ジャスコ代表こと「イオン佐世保ショッピングセンター」が閉店してもう2年が経とうとしています。時が見えそうなくらい過ぎ去りし日々が早いですね。
跡地には不動産会社ランドアークによる巨大なマンションが建設中です。なんなら分譲開始されて「買おうかなー？」とか「モデルルーム見に行ってみようかな？」なんて思ってらっしゃる方もいるのではないでしょうか。便利そうですもん、あの立地。
先の話も良いのですが、アーケード内からは看板でカバーしてあるだけで、その後の様子は見えませんね。48年間も存在していた地上８階建ての商業ビルがなくなったところは皆さん見ました？
え？
アーケード側からカバーしてあるから見えない？
いや、見れますよ？
佐世保中央駅をご利用の方、共済病院方面に用事があった方はご存知かと思いますが、あの連絡通路からガッツリ見えます。解体開始されてからすぐ見に行ったのですが、今じゃなきゃ見えない景色がありますんで、行ってみましょう。行こう。
四ヶ町商店街から佐世保中央駅に向かうと、ローカルな雰囲気に毎度痺れます。地域猫いますので、優しい目で見守りましょう。
中佐世保駅ではなく、佐世保中央駅です。
今回は乗り場ではなく共済病院への連絡通路を使います。
しっかりカバーしてある階段を通りぬけていきます。
振り返ると佐世保中央駅の乗り場。誰もおらん。
この屋根付きの階段を登ると・・・
ズドーンと「イオン佐世保ショッピングセンター」の跡地が広がります。
この辺がアーケードで通りから見えていた部分。
この辺が地下の食料品売り場ですな。
撮影日はマンションの足場工事（多分）が進められておりました。
気になる人たち
うんうん、見応えありますよね。
ここで注目して欲しいのは、この跡地に想いを馳せるだけでなく、ある建物がなくなると今まで見えなかった部分が丸見えになっちゃうということ。
左手に見えるこれ、なにかわかります？
これ十八親和銀行の裏側なんです。
室外機の配置が思いのほか少ないな、ダクトは真っ直ぐ綺麗に配置してあるな、など見えなかった部分が丸見えになってしまいました。マンション完成したらこの景色は向かいに住む住人だけのものになってしまいます。多分。
改めて十八親和銀行本店ってカッコ良いなと思わされます。この本店ビルは「孤高の建築家」として名高い白井晟一による設計で、数々の建築賞を受賞した彼の代表作でもあります。石やら金属やら様々な素材を使用しながら重厚感たっぷりの外観は見応え抜群。この写真左下の不格好さは完成時にはまだ裏山があったその名残だったりします。
いま、白井晟一の代表作が見えないとこまで見えちゃうタイミングなのです。
せっかくなので、アーケードを抜けて石造りの巨大な建物を真正面から見に行きましょう。
佐世保の住人はいつもの風景すぎて素通りしちゃうし、観光客もアーケードで隠れてるいのでこの巨大さに気づけません。もったいないですね。
はぁー、すご。と感心しておりましたら親和銀行の警備員さんが「ここまで入ってみてよかよー！」と親切に招き入れてくださいました。
個性的な意匠の建築を間近で体感させていただきました。昔は見学ツアーもやっていたようですが、現在はやってません。残念。
「ATMのとこに本店建築の展示スペースの出来とるけど知っとるねー？」と再び警備員さん。話を聞くと今年の5月に展示スペース「白井晟一と親和銀行」が佐世保本店営業部のATMコーナー内に開設されているとのこと。
行ってみると、すんごい貴重な写真の数々と親和銀行の縮尺模型に加え、白井晟一氏の歴史が時系列でまとめられた素晴らしい展示スペースが出来上がっていました。キャッシュレスの影響でATM使用頻度が減ったからかこれは知らなかったー。
知ってる方は今一度、知らない方はジャスコと親和銀行という佐世保市を代表する2大建築物の歴史に想いを馳せてみてはいかがでしょうか？
アーケード内の銀行正面入り口にあるこちらのタイル。銀行マークだったりします。
Comments